ロッキー山紅斑熱 Rocky Mountain spotted fever

ロッキー山紅斑熱 Rocky Mountain spotted fever


【概念】
 Rickettia rickettsiiによる急性感染症で、マダニをベクターとする米国固有の紅斑熱群リケッチア症。
 春から秋に好発する。

【臨床症状】
・潜伏期間:2〜11日。
・初発症状:頭痛、全身倦怠、高熱など。
・皮疹:丘疹状の紅斑が四肢末梢部から求心性に多発し、出血性となる。
・刺し口:通常みられない。
・リンパ節腫脹:ときにみられる。
・重症例:中枢神経症状、不整脈、乏尿、ショックなどの合併症を呈し、死亡率も高い。

【検査所見】
・CRP陽性、血小板減少、肝機能異常を認める。

【診断】
・血清特異抗体の検出。
・PCR:発疹部皮膚生検を用いる。

【治療】
・第一選択はテトラサイクリン系抗菌薬。


【註記】


【参考】


【作成】2017-08-09