早期再分極症候群 early repolarization syndrome (ERS)

早期再分極症候群 early repolarization syndrome (ERS)


【概念】
 器質精神疾患を認めない特発性心房細動のなかで、12誘導心電図上J波または早期再分極(ER)を認めるもの。
 5つの遺伝子型が報告されており、頻度は不明だが男性に多い。

【臨床症状】
 失神、心停止、突然死の原因となる。

【診断】
・特発性心房細動がある(Brugada症候群を除く)。
・12誘導心電図の下壁(Ⅱ、Ⅲ、aVF)および/または前側壁(Ⅰ、aVL、V4〜V6)誘導の2誘導以上で0.1mV以上のJ波またはERを認める。

【治療】
・心房細動既往例では植込み型除細動器(ICD)の絶対適応となる。
・イソプロテレノールやキニジンが有効。


【註記】


【参考】


【作成】2017-06-02