有棘赤血球舞踏病

有棘赤血球舞踏病 chorea acanthocytosis (ChAc)
= Levine-Critchley 症候群


【概念】

 神経有棘赤血球症 neuroacanthocytosisのうち常染色体劣性遺伝をとるもの(伴性劣性遺伝をとるものはMcLoad症候群)。成人期早期の発症が多い。

【病態・病理】

 9番染色体長腕9q21に存在するVPS13Aが責任遺伝子。遺伝子産物蛋白のchoreinはまだ機能不明。
 病理的には尾状核および被殻の神経細胞脱落とグリオーシスがみられる。

【症状】

・不随意運動:舞踏運動が主で、口腔・舌ジスキネジア/ジストニアが著しく、自咬症がみられることが多い。てんかんもみられる。
・精神症状:強迫〜常同症状、人格変化、皮質下型認知症
・神経筋症候:軽度の筋力低下、深部腱反射低下

【検査】

・血液検査:末梢血で有棘赤血球症がみられる。
・CT/MRI:尾状核が著明に萎縮する。


【註記】


【参考】


【改訂】2017-02-01