モラクセラ・カタラーリス感染症
【病原菌】
モラクセラ・カタラーリス Moraxella catarrhalisはG陰性球菌で、健常人の鼻咽腔(特に小児)に常在する。
ウイルス性上気道炎などに引き続いて発症する急性中耳炎の原因菌であり、その頻度は肺炎球菌、インフルエンザ桿菌に次ぐ。
成人の場合は肺炎球菌、インフルエンザ桿菌とともにCODPの急性増悪の原因菌となる。
肺炎の原因菌となる頻度は低く、菌血症などの侵襲性感染症はさらに少ない。
補体の殺菌作用に対する抵抗性を有している。
【治療】
大半の株がβラクタマーゼを生産するため、βラクタマーゼ阻害薬配合のペニシリン系薬もしくは高世代セファロスポリン系薬、マクロライド系薬、ニューキノロン系薬を用いる。
【註記】
【参考】
【作成】2017-06-14