回帰熱 relapsing fever

回帰熱 relapsing fever


【概念】
 スピロヘータ目ボレリア属による急性感染症でダニまたはシラミにより媒介される。
 病原体となるボレリアは十数種類状が確認されており、シラミ媒介性では Borrelia recurrentisが、ダニ媒介性では B. duttoniなど十数種類が原因となる。
 回帰熱は全世界に広く存在しているが、わが国には常在していない。

【臨床症状】
 ボレリアが菌血症による発熱期(3〜7日)と無熱期を繰り返す。
 この周期的発熱を繰り返しながら、一般に症状は軽快していく。
 ときに肝臓、脾臓、中枢神経などに侵入して臓器障害を起こすこともある。

【診断】
 発熱時の血液塗抹からの病原体検出やDNA検出による。

【治療】
 テトラサイクリンやドキシサイクリン、アモキシシリンなどが有効。


【註記】


【参考】


【作成】2017-08-09