肺炎クラミジア感染症 Chlamydophila pneumoniae infection
【概念】
クラミドフィラ属の肺炎クラミジアChlamydophila pneumoniaeによる感染症。
病原菌はヒトを自然宿主とし、飛沫感染によりヒト‐ヒト感染を起こす。
【臨床症状】
急性上気道炎を起こすことが最も多く、気管支炎や肺炎の原因にもなる。
症状は咳が主で、発熱は微熱にとどまる。
一般に軽症例が多く、自然治癒することもある。
気道に持続感染を起こし、喘息やCOPDへの関与が疑われる。
動脈硬化病変部から高率に検出される。
【検査所見】
白血球増加は少ない。
肝機能障害がみられることがある。
【診断】
抗体価測定法が主で、病原体検出法は一般的でない。
【治療】
・テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系が有効。
・β‐ラクタム系とアミノグリコシド系は無効。
【註記】
【参考】
【作成】2017-08-09