急性気管支炎 acute bronchitis
【概念】
気管、気管支の急性炎症で、多くはかぜ症候群に続発する。
【病原体】
ライノウィルス、コロナウィルス、インフルエンザウィルス、マイコプラズマなど。
二次性細菌感染ではインフルエンザ桿菌、肺炎球菌、ブランハメラなどが多い。
刺激性ガス(アンモニア、二酸化窒素、二酸化硫黄など)も原因になる。
【病理】
気道上皮細胞の剥離、腺毛細胞や杯細胞の壊死。
進行すると上皮組織はほとんど壊死し、気道壁全体が腫脹する。
気道は物理適刺激に過敏になる(気道過敏性の獲得)。
炎症が細気管支にまで及ぶと呼吸機能低下や酸素濃度の低下が起こる。
【臨床症状】
通常かぜ症候群の症状消失に前後して咳や端がみられる。
咳ははじめ乾性咳嗽、次第に湿性咳嗽となり、粘液嚢性の端を伴う(ときに線状の血液付着)。
胸骨後部の熱感、不快感もみられる。通常発熱はない。
聴診上、粗い断続性ラ音coarse cracklesや低音性連続性ラ音rhonchiが聴かれることがある。
気管支喘息合併例や慢性気管支炎では喘鳴が出現する。聴診上、高音性連続性ラ音wheezingを聴取する。
通常1週間で治癒するが、喫煙者は遷延する。咳のみは1ヶ月以上続くことがある。
【検査】
細菌感染をきたすと末梢血で白血球増多がみられる。
膿性痰の培養により起炎菌を同定する。
基礎疾患を有する例や遷延例では胸部X線撮影を行う。
【治療】
健常者では対症療法。
1週間以上の遷延例や膿性痰を伴う例は抗生剤の投与も考慮。
【註記】
【参考】
【改訂】2016-12-11