顔面・肩甲・上腕型筋ジストロフィー

顔面・肩甲・上腕型筋ジストロフィー
Facioscaplohumeral muscular dystrophy (FSHMD)


【疫学】

常染色体優性遺伝。孤発例も多い。責任遺伝子は第4染色体長腕(4q 35-qter)にあり、5歳以下で発症する小児型FSHMDも同じ遺伝子が関与する。しかし、約10%は第4染色体に関係がないといわれ(Padberg)、均一疾患でない可能性もある。
有病率は人口10万人当たり5人と比較的頻度が高い。
青少年期(通常20代)に発症し、性差はない。

【臨床】

顔面、肩甲、上肢筋が特徴的に障害される。病変は顔面筋に始まり、肩、上腕に進行する。
口輪筋萎縮のため、口唇を突き出した表情になる。頚筋の萎縮、翼状肩甲もみられる。腰帯、下肢筋の萎縮は軽度である。外眼筋、舌筋、咽頭筋は侵されない。
難聴(約60%)、網膜異常(約50%)を伴うことが多い。
進行はきわめて緩徐で、予後は良好。

【検査】

筋電図や筋生検で筋原性変化がみられる。

【病理】

筋線維の大小不同はあるが、肥大線維が多い。壊死・再生所見は少ない。筋細胞内の構築異常がみられる。小角化線維 small angular fiber が高頻度に出現し、その多くは再生線維である。Group atrophy は少ない。高度の細胞浸潤がみられる。


【註記】


【参考】


【改訂】2017-02-04