固有名詞 proper noun

固有名詞 proper noun


 固有名詞は特定の人(物)の名を表し、必ず大文字 capital letterで書き始める。
 原則的には不可算名詞で、冠詞を付けず、複数形にならないが、例外も多い。

1. 固有名詞に theが付く場合
 ・〈固有名詞 + 普通名詞〉の形(普通名詞が省略されることもある)。
   時に「固有名詞 + the + 呼称」の形になることもある。
 ・〈of + 名詞〉で限定された形。
 ・複数形の固有名詞:家族、山脈、群島、連合国家、チーム名など
 ・〈形容詞 + 固有名詞〉で性格を表したり、他と区別する場合。
   ただし、感情的に付けられた形容詞の場合はtheが付かない。

2. 慣用的にtheが付くもの(必ずしも一定していない)
 ・河川・海洋の名前
 ・海峡・半島・運河の名前
 ・山脈・群島・砂漠の名前
 ・船舶等の乗り物の名前
 ・官公庁の名前
 ・新聞・雑誌・書物の名前
 ・団体名
 ・the + 国名形容詞 = 国民全体を表す名詞
 ・the + 国語の名前 + for … = (…に相当する〜国語)

*公共施設の場合
 博物館・劇場・図書館など、ふつうtheが付くものや、公園・橋・港・駅・大学・寺院などふつうtheが付かないものもあるが、一定した規則はない。

*一般に国名、大陸、州、県、都市、山、湖、島、岬などにはtheは付かない。

*固有名詞は、同種の他のものと区別するために付けられた名前であるため、古来唯一のものとみなされてきた「太陽」「月」「地球」「空」「海」などは固有名詞にならず、その代わり常にtheを付けて用いられる。
 ただし、「地球」を他の惑星と区別して考えるときなどは、固有名詞となる。


【註記】


【参考】


【作成】2017-04-01