文の種類

文の種類


Ⅰ 内容上の分類
 文が表現する意味内容により、次の4種に分けられる。

1. 平叙文 declarative sentence
 ・ものごとの叙述に用いる。
 ・通常、主語+述語の形をとる(述語+主語になる場合は倒置 inversion)。
 ・文末に終止符 periodを置く。

2. 疑問文 interrogative sentence
 ・疑問を表す他、要求・懇願・勧誘の意味を含むこともある。
 ・原則として述語+主語の形をとる(疑問詞が主語になる場合は倒置しない)。
 ・文末に疑問符 question markを置く。

3. 命令文 imperative sentence
 ・命令・要求・依頼・禁止などを表す。
 ・通常、動詞の原形で文を始める(主語の Youが脱落)。
 ・文末に終止符または感嘆符 exclamation markを置く。

4. 感嘆文 exclamatory sentence
 ・強い感情表現に用いる。
 ・通常、疑問代名詞(What)や疑問副詞(How)で始まる。
 ・文末に感嘆符を置く。

*1〜4のそれぞれについて
 ・肯定文 affirmative sentence
 ・否定文 negative sentence
 がある(ただし、感嘆文の否定形はきわめてまれ)。

Ⅱ 構造上の分類
 単語 wordは、ある意味を持つ、言語の最小単位である。

*語群
 文中にあって、ひとつの品詞(主に名詞、形容詞、副詞)の働きをする語群のうち
・句 phraseは、その中に S + Vの関係を含まないもの。
・節 clauseは、S + Vの構造を持ち、文全体の一部をなすもの。
 ただし、単なる修飾関係で結ばれた語群は、連語 collocationという。

 文はその構造の面から、次の4種に分けられる。

1. 単文 simple sentence
 S +Vの組み合わせを1つしか持たないもの。

2. 重文 compound sentence
 S +Vの組み合わせが2つ以上あり、それらが等位関係で結ばれているもの。
 等位 co-ordinationとは、文法上対等の関係にあることをいう。

3. 複文 complex sentence
 S +Vの組み合わせが2つ以上あり、それらが従位関係で結ばれているもの。
 従位 subordinationとは、1つの節が主となり(主節)、他の節がそれに従属している(従節)関係にあることをいう。

4. 混合文 mixed sentence
 単文と複文、または複文と複文が等位関係で結ばれているもの。


【註記】


【参考】


【作成】2017-04-01