相撲甚句
花づくし(多賀之丞)
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
♪ハァーエー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
花を 集めて 甚句にとけば ヨー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
ハァー 正月寿(ことほ)ぐ 福寿草
二月に咲くのが 梅の花
三月桜や 四月藤
五月あやめに かきつばた
六月牡丹に 舞う蝶や
七月野山に 咲く萩の
八月お盆で 蓮の花
桔梗かるかや おみなえし
冬は水仙 玉椿
あまた名花の ある中で
自慢で抱えた 太鼓腹
繻子(しゅす)の締め込み バレン付き
雲州たばねの やぐら鬢(びん)
きよめの塩や 化粧水
四股踏みならす 土俵上
四つに組んだる 雄々しさは
これぞ誠の ヨーホホホイ
ハァー 国の華 ヨー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
山づくし
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
♪ハァーエー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
山を 集めて 甚句にとけば ヨー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
ハァー お江戸で名高い 愛宕山
三国一なる 富士の山
道の難所が 箱根山
噴火で名高い 浅間山
心中で名高い 三原山
天狗の出たのが 鞍馬山
鬼の出たのが 大江山
昔筑前 松浦の 加藤左衛門 重氏の
忘れ形見の 石童が 父を訪ねし 高野山
大阪落城 その時に 木村、片桐 両将の
駒の別れが 茶臼山 吉良の仁吉や 国定が
喧嘩で男を 売ったのは 荒神山や 赤城山
相撲で名高い 常陸山 大正太刀山 栃木山
昭和で無敵は ヨーホホホイ
ハァー 双葉山 ヨー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
数え歌
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
♪ハァーエー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
一から十まで 甚句によめば ヨー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
ハァー ものの初めを 一という
車につむのを 荷という
女の大役 産という
子供の小便 シーという
白黒競うを 碁という
昔の侍 禄(ろく)という
ものの出し入れ 質という
泣きっ面には 蜂という
貧乏したとき 苦という
焼ゴテを 水に入れたら ヨーホホホイ
ハァー ジューという ヨー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
鶴と亀
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
♪ハァーエー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
鶴と亀との 縁談ばなし ヨー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
ハァー 鶴さんが亀さんに プロポーズ
亀さんすげなく 断った
そこで鶴さん 申すには
首が長いのが 嫌なのか
口の長いのが 嫌なのか
足が長いのが 嫌なのか
そこで亀さん 言う事にゃ
首の長いも 嫌じゃない
口の長いも 嫌じゃない
足の長いも 嫌じゃない
世の諺にも ある通り
鶴は千年 亀万年
もしもそなたが 死んだなら
九千年も わしゃ後家よ
それが 悲しゅうて ヨーホホホイ
ハァー 添わりゃせぬ ヨー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
ご当地興行
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
♪ハァーエー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
当地興行も 本日限り ヨー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
ハァー 勧進元や 世話人衆
お集まりなる 皆様よ
いろいろお世話に なりました
お名残惜しゅうは 候(そうら)えど
今日はお別れ せにゃならぬ
我々発ったる その後も
お家繁盛 町繁盛
悪い病(やまい)の 流行らぬよう
陰からお祈り いたします
これから我々 一行も
しばらく地方ば 巡業して
晴れの場所にて 出世して
またのご縁が あったなら
再び当地に 参ります
その時ゃ これに 勝りし ご贔屓を
どうか ひとえに ヨーホホホイ
ハァー 願います ヨー
(ハァー ドスコイ ドスコイ)
[ハヤシ唄]
ハァ せっかく馴染んだ皆様と
今日はお別れせにゃならぬ
いつまたどこで会えるやら
それともこのまま会えぬやら
思えば涙が パラーリ パラリと
(ハァー ドスコイ ドスコイ)