敬語

敬語


Ⅰ 尊敬語

・尊敬語:話し手が動作の主体を高めることで敬意を表す。

Ⅱ 謙譲語

・謙譲語
 1. 話し手がへりくだって、動作の受け手を高めることで敬意を表す。
  自分側の行為や物事について使われ、動作の受け手に対して敬意を表す。
  行為の向かう先が敬意を表す対象となる。
 2. 話し手が、自分の行為や物事を、聞き手に対して丁寧に述べる(丁重語)。
  自分側の行為や物事について使われ、聞き手に対して敬意を表す。
  行為の向かう先が敬意を表す対象であってもなくても
 いずれも自分側の行為や物事を述べる場合に使えるが、相手側や立てるべき人物の行為・物事には使えない。

Ⅲ 丁寧語

・話し手が聞き手に対して丁寧に述べる表現。
  自分側に限らず、広くさまざまな物事について使われ、聞き手に対して敬意を表す。
  自分側、相手側、立てるべき人物の行為・物事すべてにおいて使える。
  行為の向かう先が敬意を表す対象であってもなくても使える。

   何について  誰に対して  自分に対して  相手や立てる人に対して
 尊敬語  動作の主体  動作の主体  使えない*  使える
 謙譲語  謙譲語  自分のこと  動作の受け手  使える  使えない
 丁重語   聞き手
 丁寧語  さまざまなこと  使える

* 例外は自敬表現

  本動詞として 補助動詞として
活用 普通語 意味 活用 意味


 ます 四段 あり
ゐる
行く
来(く)
いらっしゃる
おいでになる
 〜ます 四段 〜ていらっしゃる
〜でおいでになる
 まします  〜まします
 います サ変  〜います サ変
 いますがり ラ変  〜いますがり ラ変
 みまそがり  
 おはす サ変  〜おはす サ変
 おはします 四段  〜おはします 四段
 おはさふ 四段 あり
ゐる
いらっしゃる  〜おはさふ 四段 〜ていらっしゃる
 おはしまさふ  〜おはしまさふ
 おはさうず サ変  〜おはさうず サ変
 たぶ 四段 与ふ
授く
くださる
お与えになる
 〜たぶ 四段 お〜になる
お〜なさる
 たまふ  〜たまふ
 のたぶ 四段 言ふ おっしゃる  
 のたまふ
 のたまはす 下二段
 きこす 四段 聞く
言う
お聞きになる
おっしゃる
 きこしめす 四段 聞く
(食ふ・飲む)
お聞きになる
(めしあがる)
 めす 四段 食ふ
飲む

着る
乗る
めしあがる
お召しになる
 〜めす 四段 お〜になる
お〜なさる
 まゐる  
 たてまつる
 御覧ず サ変 見る ごらんになる
 みそなはす 四段
 遊ばす 四段 なさる  〜遊ばす 四段 お〜になる
 おもほす 四段 思ふ お思いになる  
 おぼす
 おぼしめす
 大殿ごもる 四段 寝(ぬ) おやすみになる



 まゐる 四段 行く
来る(く)

与ふ
授く
うかがう
参上する
参詣する
献上する
さしあげる
 まうづ 下二段
 まゐらす  〜まゐらす 四段 〜て差し上げる
お〜申し上げる
 まかる 四段 退く
去る
退出する  
 まかづ 下二段
 さぶらふ 四段 あり
をり
仕ふ
お仕えする
お控え申す
 さうらふ
 はべり ラ変
 まつる 四段 仕ふ お仕えする
 つかまつる
 たてまつる 四段 与ふ 献上する
さしあげる
 たまはる 四段 受く いただく  〜たまふ 下二段 〜させていただきます
 うけたまはる
 まうす 四段 言う 申し上げる  〜まうす 四段 お〜申し上げる
お〜する
お〜いたす
 まうさす 下二段  
 きこゆ 下二段  〜きこゆ 下二段
 きこえさす  〜きこえさす
 いたす 四段 いたします  
 いただく 四段 もらふ いただく
 存ず サ変 知る・思ふ 存じます


 さぶらふ 四段 あり
をり
あります
おります
ございます
 〜さぶらふ 四段 〜ます
〜でございます
 さうらふ  〜さうらふ
 はべり ラ変  〜はべり ラ変

*補助動詞「たまふ」に尊敬の助動詞「す・さす」がつくと、より深い敬意を表す「(さ)せたまふ」になる。
*補助動詞「めす」は、他の尊敬語動詞「きこす」と組み合わさってより深い敬意を表す「きこしめす」を作る。
*謙譲の補助動詞「たまふ」は、おもに動詞「見る」「聞く」「思ふ」につく。