“”Heroes“” ”ヒーローズ”
(David Bowie, Brian Eno) 1977
(David Bowie, Brian Eno) 1977
I, I will be king
And you, you will be queen
Though nothing will drive them away
We can beat them just for one day
We can be heroes just for one day
And you, you will be queen
Though nothing will drive them away
We can beat them just for one day
We can be heroes just for one day
ぼくは王になろう
きみは女王になるだろう
何も奴らを追い払えなくても
ぼくらが奴らを打ち負かせる −1日の間だけ
ぼくらはヒーローになれる −1日の間だけ
きみは女王になるだろう
何も奴らを追い払えなくても
ぼくらが奴らを打ち負かせる −1日の間だけ
ぼくらはヒーローになれる −1日の間だけ
And you, you can be mean
And I, I’ll drink all the time
‘Cause we’re lovers, and that is a fact
Yes, we’re lovers, and that is that
And I, I’ll drink all the time
‘Cause we’re lovers, and that is a fact
Yes, we’re lovers, and that is that
きみは意地悪にもなれる
そしてぼくは、ずっと呑んだくれていよう
ぼくらは恋人どうしだから −それは事実だ
そう、ぼくらは恋人どうし −それだけのこと
そしてぼくは、ずっと呑んだくれていよう
ぼくらは恋人どうしだから −それは事実だ
そう、ぼくらは恋人どうし −それだけのこと
Though nothing will keep us together
We could steal time just for one day
We can be heroes forever and ever
What d’you say?
We could steal time just for one day
We can be heroes forever and ever
What d’you say?
何もぼくらを繋ぎ留められなくても
無駄に時を過ごせるだろう −1日の間だけ
ぼくらはヒーローになれる −いつまでも永久に
きみもどう?
無駄に時を過ごせるだろう −1日の間だけ
ぼくらはヒーローになれる −いつまでも永久に
きみもどう?
I, I wish you could swim
Like the dolphins, like dolphins can swim
Though nothing, nothing will keep us together
We can beat them forever and ever
Oh, we can be heroes just for one day
Like the dolphins, like dolphins can swim
Though nothing, nothing will keep us together
We can beat them forever and ever
Oh, we can be heroes just for one day
きみが泳げたらいいのに
イルカのように、泳げたらいいのに
何もぼくらを繋ぎ留められなくても
ぼくらは奴らを打ち負かせる −いつまでも永久に
ぼくらはヒーローになれる −1日の間だけ
イルカのように、泳げたらいいのに
何もぼくらを繋ぎ留められなくても
ぼくらは奴らを打ち負かせる −いつまでも永久に
ぼくらはヒーローになれる −1日の間だけ
I, I will be king
And you, you will be queen
Though nothing will drive them away
We can be heroes, just for one day
We can be us just for one day
And you, you will be queen
Though nothing will drive them away
We can be heroes, just for one day
We can be us just for one day
ぼくは王になろう
きみは女王になるだろう
何も奴らを追い払えなくても
ぼくらが奴らを打ち負かせる −1日の間だけ
ぼくらは自分になれる −1日の間だけ
きみは女王になるだろう
何も奴らを追い払えなくても
ぼくらが奴らを打ち負かせる −1日の間だけ
ぼくらは自分になれる −1日の間だけ
I, I can remember (I remember)
Standing by the wall (By the wall)
And the guns shot above our heads (Over our heads)
And we kissed as though nothing could fall (Nothing could fall)
Standing by the wall (By the wall)
And the guns shot above our heads (Over our heads)
And we kissed as though nothing could fall (Nothing could fall)
今でも思い出せる(思い出す)
壁の傍らに立ち(壁の傍らに)
弾丸が頭上を飛び交い(頭上を)
ぼくらはキスをした −何もぼくらを打ち倒せないかのように(何も倒せない)
壁の傍らに立ち(壁の傍らに)
弾丸が頭上を飛び交い(頭上を)
ぼくらはキスをした −何もぼくらを打ち倒せないかのように(何も倒せない)
And the shame was on the other side
Oh, we can beat them forever and ever
Then we could be heroes just for one day
Oh, we can beat them forever and ever
Then we could be heroes just for one day
恥辱は壁の向こう側にあった
ぼくらは奴らを打ち負かせる −いつまでも永久に
そしてヒーローになれる −1日の間だけ
ぼくらは奴らを打ち負かせる −いつまでも永久に
そしてヒーローになれる −1日の間だけ
We can be heroes
We can be heroes
We can be heroes just for one day
We can be heroes
We can be heroes
We can be heroes just for one day
We can be heroes
We’re nothing, and nothing will help us
Maybe we’re lying, then you better not stay
But we could be safer just for one day
Oh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh, just for one day
Maybe we’re lying, then you better not stay
But we could be safer just for one day
Oh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh, just for one day
ぼくらは何者でもなく、何もぼくらを救わないだろう
ぼくらは嘘をついてるかもしれないから、きみはここにいないほうがいい
だけどぼくらはもっと安全になれるだろう −1日の間だけ
1日の間だけ
ぼくらは嘘をついてるかもしれないから、きみはここにいないほうがいい
だけどぼくらはもっと安全になれるだろう −1日の間だけ
1日の間だけ
・album: ”Heroes” (1977)
・single: #24 (UK), #126 (US) in 1977
・single: #24 (UK), #126 (US) in 1977
【note】
1977年にリリースされたアルバム『ヒーローズ(英雄夢語り)Heroes』に収録されており、アルバムの中心となる作品。同年にシングルとしてリリースされた時点ではセールス的にあまり振るわなかったが、その後アルバムとともに評価が高まっていき、現在ではボウイの最も重要な代表作とみなされている。
1977年にリリースされたアルバム『ヒーローズ(英雄夢語り)Heroes』に収録されており、アルバムの中心となる作品。同年にシングルとしてリリースされた時点ではセールス的にあまり振るわなかったが、その後アルバムとともに評価が高まっていき、現在ではボウイの最も重要な代表作とみなされている。
歌詞の中に出てくる “wall” は「ベルリンの壁」のこと。1961年8月、ソ連の影響下にあった東ドイツが突如西ドイツとの交通を遮断し、境界線にコンクリートの壁を作った。以後、1989年の東欧革命にともない、この壁が撤去されるまで西ベルリンは東独の中に封鎖されていた。壁を挟んだ国境地帯には東ドイツの監視兵が警戒に立っており、越境を試みる者は銃殺される可能性があった。「the shame was on the other side (恥辱は壁の向こう側にあった)」という歌詞は、「恥ずべきは壁の向こうの奴らで、ぼくらではない」という意味。
1987年6月6日にボウイは西ベルリンの壁の側で野外コンサートを開催した。このとき会場に設置されたスピーカーの4分の1は東側に向けられ、壁の向こう側には東ベルリン市民たちが集まった。ボウイはドイツ語で東側の若者たちに呼びかけ、彼らは初めて公共の場で「ここから出ていきたい」と口々に叫んだ。このことが2年後のベルリンの壁崩壊のきっかけのひとつになった。
このコンサートの時に壁近くに集まってきた多数の東ベルリン市民たちの様子は、以前にNHKで放映された『新・映像の世紀』で見ることができる。
このコンサートの時に壁近くに集まってきた多数の東ベルリン市民たちの様子は、以前にNHKで放映された『新・映像の世紀』で見ることができる。
アルバム ”Heroes” は前作 ”Low” に続き、共作者にブライアン・イーノ Brian Eno、プロデューサーにトニー・ヴィスコンティ Tony Visconti を迎え、西ベルリンの壁の近くにあったハンザ・スタジオで録音されていた。スタジオの窓から壁の近くのベンチに座って愛しあうトニーとその恋人の姿を見てボウイはこの曲のアイデアを思いついたといわれている。
アルバム制作の終盤にロバート・フリップ Robert Flipp が参加してリードギターを録音した。この曲で聴かれるフリップの浮遊感に満ちたギター・サウンドは、フリップが弾いたフレーズの断片をイーノが苦労してまとめ上げたものだが、後に行われたツアーでリードギターに起用されたエイドリアン・ブリュー Adrian Belew が、そうとは知らずに最初のセッションで完璧に再現してみせたたので、ボウイらは唖然としたそうだ。
(エーリアス)
(エーリアス)