ヘンリー2世 Henry Ⅱ
ヘンリー2世 Henry Ⅱ, Curtmantle
（1154〜1189）
父：アーンジュ伯ジョアフリー Geoffrey Ⅳ, Count of Anjou
母：マティルダ（ヘンリー1世の娘） Matilda
1133年、アーンジュ伯ジョアフリーと皇后マティルダの長男として誕生。
1149年、母マティルダからノルマン領を譲渡される。
1151年、父ジョアフリー死去。アーンジュ、トゥーレーヌ、メーヌの諸領土を継承。同年、アキテーヌ公領の女子相続人エリナー（エレアノール）と結婚。ポワトゥー、トゥールーズ、ガスコーニュの諸領を受け継ぐ。
1154年、スティーヴンの死後、協約どおりに王位を継承。アイルランドからフランスに至る、広大な「アンジュー帝国」を築く。
1155年、トマス・ア・ベケットを大法官に抜擢。1161年、カンタベリー大司教に就任。
1164年、クラレンドン法（教会特権の制限）をめぐりトマス・ア・ベケットと対立。
1170年、トマス・ア・ベケット暗殺。
晩年、妻や息子たちと不和になり、領土をめぐって骨肉の争いを繰り広げる。
1173年、不和となった妻エリナーを幽閉。同じ頃、フェア・ロザモンドが愛人となる。
長男ル・ジューン、弟のジョアフリー、仏王フィリップの支援を得て、次男リチャードおよび父ヘンリーと争う。
1183年、ル・ジューン死去。リチャードが父および他の兄弟たちと対立。その後父と息子たちの抗争が始まる。
1189年、リチャードと仏王フィリップ連合軍との戦いで生地ル・マンを破壊。同年、心労のうちに死亡。
妻：エリナー Eleanor of Aquitaine（1122？〜1204） 1151年結婚
アキテーヌ公ギョーム5世の娘。
1137年、仏王ルイ7世妃となるが、素行不良のため1151年に離縁される。同年ヘンリーと結婚。
後年、王と不和になり、1173年に幽閉される。
長男：ル・ジューン・ヘンリー Henry（〜1183）
次男：リチャード Richard 後のリチャード1世
三男：ジョアフリー Geoffrey ブルターニュ公（後のヨーク大司教）
四男：ジョン John 後のジョン王